断熱について
夏に涼しく、冬に暖かいというのが理想の住まいですが、現実にはなかなかそうはいかないものですね。
しかしエアコンや燃料代を節約するためにも、住まいの断熱性を高めることはとても重要なことです。
家の一部を改修する「リフォーム」には様々なものがありますが、中でも断熱リフォームは省エネという観点からも非常に注目されているリフォームと言えます。
一言に「断熱リフォーム」と言っても、実際にはどのようなものなのでしょう。
断熱というのは「熱」を「断つ」ことであり、夏は暑い外気を遮断し、冬は寒い外気を遮断すると共に、家の中の涼しさや暖かさを外に逃がさないということになります。
断熱リフォームの方法としては、やはり断熱材を使用するという方法が最も一般的なものとなるでしょう。
床下や壁、あるいは天井裏等に断熱材を入れることによって住居の断熱効率をアップさせるという方法です。
その他、窓やドアといった開口部分を断熱効果の高いものに取り替えるというのも断熱リフォームの一つと言えます。
また外壁をリフォームすることによる外断熱という方法もあり、それぞれに費用や工事方法も違ってきます。
ただし、単に断熱材を入れれば断熱効果がアップするというものではなく、また安易な断熱は思わぬ結露などを発生することもありますので十分注意が必要です。
床断熱をする際のポイント
冬場の足元から来る寒さは非常に堪えるものです。
床下から冷たい空気が入り込んでくるのを感じるような場合は、生活するのも大変ですし、燃料代もかさんでしまいます。
特に1992年よりも以前に建てられた住宅は省エネ基準が低かったため、床下に断熱材が入っていないという場合も多いようです。
床下に断熱材を入れる方法としては、一度床を全てはがしてから断熱材を入れて再び床板を張るというやり方と、床下の点検口から床下にもぐりこんで断熱材を入れるという方法があります。
当然床をはがす方が手間も費用もかかりますので、費用を抑えたければ後者を選ぶことになるでしょう。
しかし、床下というのは普段目にする機会はなく、こういったリフォームの時でなければ点検することはできません。
床下は大切な住居を支える大事な基礎部分であり、湿気による腐敗や白アリによる腐朽などが心配されます。
また、水回りのリフォームなどをする際にも配管の関係で床下の工事が必要な場合もあります。
それぞれのリフォームを単独で行えば、その都度床下での作業が必要になりますので、床下断熱を考える場合には、基礎を含めた床下のリフォームや水回りのリフォームなどと同時に行う方が費用を抑えることもできるのです。
もちろん様々な個所のリフォームを組み合わせることで費用の総額は増えるかもしれませんが、いつかはリフォームしたいと考えるのであれば無駄なく工事ができるようにする方が良いでしょう。
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