窓やドア
断熱効果を高めるためのリフォームというと、床下や壁あるいは天井裏などに断熱材を入れるというイメージを持っている方が多いのではないでしょうか。
もちろん断熱材を利用したリフォームは断熱効果を高める上でとても重要なことですが、断熱のためのリフォームは断熱材だけではありません。
暑い外気が入り込んだり、寒い外気が入り込んだり、あるいは室内から涼しい空気や暖かさが逃げてしまうのは「窓」にも大きな原因があります。
ある調査によると、冬場に暖房で温まった空気の30%以上が窓から逃げてしまい、夏は窓から来る熱が50%を超えるという結果もあるようです。
つまり、窓の断熱性をアップさせることによって夏涼しく、冬暖かいという理想を実現することが可能となるのです。
具体的には二重窓や三重窓などにしたり、複層ガラスに変えたりするといった方法となります。
古い家の場合窓枠が木製の場合が多いでしょうが、老朽化とともにどうしても隙間ができてしまうものです。
木製サッシをアルミサッシに変更するだけでも、隙間風を防ぐことができ、冷暖房費の節約につながるでしょう。
アルミサッシは気密性に優れていますが熱伝導率が高いというデメリットがあります。
最近は熱伝導性の低い塩化ビニル樹脂性のサッシなどもあり、窓の断熱性技術は格段に向上しています。
防犯のためのリフォーム
窓やドアといった開口部のリフォームは一般的に断熱効率のアップを目的としたものですが、開口部分というのは防犯上も非常に重要な部分となります。
窃盗を目的とした住居侵入方法で最も多いのは窓ガラスを割っての侵入です。
窓は人通りの多い側に面したものもあれば、近所からは見えにくい裏側などにもあり、単にカギをかけているだけでは防犯にはなりません。
窓にカギをかけていたとしても、窓ガラスを割られたのでは何の意味もありません。
そこで防犯目的を意識した窓のリフォームをする際には「防犯合わせガラス」「防犯合わせ複合ガラス」などを選びましょう。
一般的な複層ガラスよりも割れにくく、防犯性は非常に高くなります。
防犯性の高い窓ガラスには必ず「板硝子協会統一マーク」がついていますので、念のため確認するようにしましょう。
そして窓と同様に防犯で気をつけたいのが玄関ドアです。
ピッキングによる住居侵入も泥棒の手口としては非常に多くなります。
最近はホテルのようにカード式のカギであったり、暗証番号を入力するタイプであったりと鍵穴のないタイプのドアも登場しています。
鍵穴がなければピッキング被害は起こりませんので安心ですね。
またドアのリフォームは防犯のみならず断熱効果を高める上でも非常に有効な手段と言えます。
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